こんばんは。
急激に暑くなりまして、夏バテ進行中です。
明日はホーリーという、色粉や色水をかけ合うお祭りのクライマックスです。すでにそれは始まっていて、顔に顔面が緑・ピンク・青といった若い人たちを道で見かけました。
意外なところで潔癖な息子は、近所の小さなお友達に色粉をつけられて半泣きで帰ってきました。顔は水でさっと洗えば簡単に落ちますが、服は浸け置きしても色が落ちず…。日本の甥っ子のおさがりですが、一応ミキハウスの服なので、今日着せるんじゃなかったと^^;
ホーリーの行事では何をされてもヘヘっと笑って過ごすのがルールです。
1週間ほど前に、ホーリーの準備のために、グッドタイムCAFEの真向かいの木の枝が伐採されていました。下の写真、黄色の矢印マークの先に男性が登っているのが見えますか?
今夜はこれらが燃やされているのを見に行ってきました。日本のとんど祭りと似たような光景でしたね。火の粉が風に乗って舞っているところを度胸試しにこの周りを回るパリクラマをしている人も。野良犬を胸に抱えて回っている人もいて、犬は迷惑そうに吠えていましたが。
ホーリー祭の由来は、ヴィシュヌプラーナのお話の一部で、ヒランヤカシュパヤ(हिरण्य कश्पय)という古代の傲慢な裸の王様で、「私は神だ」と言っていたところ、息子のプラハラーダ(प्रहलाद)が「いや、あなたは神ではない」と言い争いが続き、王は息子に対して殺意がわきはじめます。
王の姉妹であったホーリカー(होलिका)もまた自惚れ強く、火の中に入っても私は燃え死ぬことがないと信じられていたので、王は息子とホーリカーを共に火の中に入れて、息子が焼けて死んでしまえばいいと期待していました。
ところが、息子は火中でも「オーム ナモー バガヴァテー ワースデーヴァヤ」と唱え続け、ビシュヌ神の加護により火中の中にいても「ああ、涼しいわ。アーナンド(至福)だよ。」と幸福に満ちていました。一方でホーリカーは逃げ遅れて、燃え死んでしまったのです。
その後も、王は何度も息子を死に至らせようと試みます。終いに息子の中から顕現した神の姿が王を再起不能にしました。
それで、このホーリーの火の意味は、われわれ自分達の心の中に潜むアハンカーラや自惚れをも燃え尽くす願いが込められているそうです。