【インドルピー両替時の注意】新1000ルピー札が発行されるというニュース

新年明けましておめでとうございます。

年始はラーマジュラやジャナキ・セトゥ橋周辺の未開拓の場所を散策したり、Gita Bhawan Mishthanでカチョーリを食べに出かけたりと平穏なお正月を過ごしました。Gita Bhawan Mishthanは非営利で運営されていて、アシュラムで飼っている牛からとれた乳製品を使っています。新鮮で安くて早く提供されるので旅行者にも地元人にも大変人気のスポットです。

ここのアシュラムの牛舎では、以前コロナ禍で収入が激減したインド人が毎日牛の世話をしに行き、労働の対価として牛乳がもらえる…と熱心に通っていた人もいました。昔の京都王将じゃないですが、生活に余裕のない大学生が食事を頂くかわりに1時間皿洗いをするのと似たような仕組みになっています。

ところでここから本題なのですが、新年早々あって欲しくないことが起こってしまいました。リシケシュに到着した日本人の方でデリーのパハールガンジという両替商から被害を受けたそうです。

以前から「新年より1000ルピー札が流通する」という偽ニュースが出回っていて私をはじめ、インド人でもうっかり信じてしまう人もいるほどだったのですが、嘘のニュースということで私たちの間では片付いた話でした。

被害を受けた方が受け取ったインド紙幣は、偽札ではなくおそらく2016年頃まで流通していた旧1000ルピー札です。今は銀行でも取り扱ってもらえないので、リシケシュの善良なインド人が取り返してあげようとしたそうですが、パハールガンジのどこで両替したのかもはっきり記憶にないそうなので、何も手助けしてあげられないと言っていました。

同じような被害者が続出しないよう、インド渡航の予定のある方はご注意ください。

新1000ルピー札が発行される・されないといったニュースが最近話題になっていたので、将来発行される可能性が全くないわけではありませんが、最新の情報の真偽の判断をするのは外国人にとっても至難の業なので、できるだけ500ルピー札、2000ルピー札など現在流通している紙幣で受け取るほうが被害を回避できるかと思います。

他の対策としては、

●現地ATMで引き出せるカードを持参する。
(ただしラクシュマンジュラエリアはATMが撤去されたため不便なこともあります。)

●トラベラーズチェックを持参する。(インドで使用できるところがあるか未確認ですが、盗難には強い。)

●一度に大金を両替せず、1万円から数万円ほどの必要最低額から両替する。必ず両替の控えを受け取る。

●深夜にインドに到着する場合、あらかじめ一泊分の宿と送迎予約の支払いを出発前に済ませる。日中であればメトロでデリーの中心地まで乗り換え無しで行けるので、悪徳業者と関わる確率の低い交通手段を使う。

など。

デリーからリシケシュまでのタクシーの近況の相場は片道4000ルピーほどです。2万~6万ルピーと高額な料金を払って来たという外国の方も時々見受けられるので、相場をおさえた上で、割高だと感じた場合はいくつかの業者と交渉してみてください。


それと額は小さいですが "子供銀行おもちゃの50ルピー紙幣" なども出回っているそうです。

Amazon.inで販売されている子供紙幣

「店が忙しい時によく確認しないままお客さんから受け取って、あとでよく見たらおもちゃ紙幣だった」と嘆いていた果物屋の店主もいました。おもちゃ紙幣なのに出来栄えが良すぎるのはギルティですね。

紛らわしいおもちゃ紙幣も時々流通している上にATMや銀行も完全に機能しているとは言えない状況であるからこそ、オンライン決済がこの数年間で発達したと実感します。識字力がない、または目の不自由な店主の前で決済額をごまかす顧客も一定数いて、それに対する対処は、入金額を音声で即通知されるようになったりと、付属機器も日進月歩で進化しています。

トゥクトゥクは、タポヴァン~マーケット街までのローカル移動は数年以内に全EV化されるようですし、温故知新のリシケシュに是非遊びに来てください^^